国際結婚をするカップルにとって晴れて婚約、結婚へ関係を深めていく中で頭を抱えることのひとつが『両家の顔合わせ』ではないでしょうか?どちらの国で行うか?飛行機代や滞在場所は?日本の結納のようなものはあるか?
日本人同士でも地域によって違いがあると思いますが、国際結婚ともなるとそれに加え、言語の違いやお互いの国の文化の違い、お祝いの儀式のやり方も異なります。
こちらの記事では、私たち夫婦が両家の顔合わせの際に行ったこと、気をつけたことや喜んでもらえたことなどご紹介します。
私たちの婚約から顔合わせまで
私たちは日本とマレーシアの遠距離恋愛からスタートし、マレーシアで同棲生活をしたのちに婚約、婚姻手続きを行いました。
私と夫の両親:夫の両親や家族とはマレーシアで何度も顔を合わせてました。
私の両親と夫:同棲前に夫が来日。食事とお茶を一度。
マレーシアでの婚姻手続きを始める前に、日本の両親に婚約した報告と挨拶に行きたかったのですが、両親の予定と夫の仕事の予定が合わずビデオ通話で報告しました。
婚約の報告はこちらの記事をご覧ください。
【国際結婚】お互いの両親へ婚約の報告
私たちの両家の顔合わせはマレーシアでの婚姻手続きが完了し、在マレーシア日本大使館に婚姻届を提出した後3ヶ月後になります。
スケジュール
顔合わせのための帰国は2週間ほど時間を取りました。夫と私は私の実家に滞在して、はじめの週は私の両親との時間にしました。後半は夫の家族が来日して顔合わせ。顔合わせ後は日本でそれぞれの家族との時間にしました。
はじめの1週間
私の実家で私の両親と過ごす時間を作りました。娘の夫でしかも外国人。私の両親も夫も、帰国する前は緊張してましたが、お墓参りや親戚まわり。一緒に出かけたり、毎日食事をしてたことでかなり打ち解けられました。
夫と新婚気分で遊ぶ時間はなかったですが、この両親と過ごす時間は作っておいて本当に良かったと今でも思います。(夫とうちの両親はすごく仲良し。)
7日目 夫の家族が来日
大人5人と、大人3人分のスーツケースが乗るレンタカーを借りて空港まで家族を迎えに行き、夫の家族この日は実家近くのホテルに滞在なのでホテルまで送りました。
ホテル選びは私が手伝って、レンタカーは私の両親が手配。飛行機、滞在費は夫の家族持ちでした。
8日目 顔合わせ当日
この日もレンタカーを借りて夫家族を迎えに行きました。顔合わせの後は別の場所にホテルを取っていたので荷物も車に乗せてレストランへ。
食事のあとに、私の運転で夫家族を地元を軽くドライブして紹介してから実家に。
9〜13日目 それぞれ家族時間
夫は引き続き私の実家に滞在。朝起きると夫家族のホテルに出かけて夕飯まで夫家族と東京観光に。私は自分の両親とのんびり。それぞれ家族時間を過ごして夕飯が終わると夫が私の実家に帰宅。それぞれ何してたか報告しながら晩酌してました。
14日目 マレーシアに帰国の日
マレーシアに戻る最後の日は1日夫も私の両親と過ごしてから、空港に向かい夫家族と待ち合わせして最後に両家揃ってお茶をしました。義父が私の両親に『何も心配しないでください。娘さんは私たちの娘同様に大切にお預かりします。』と言ってくれたのがとても嬉しかったです。
夫の家族の飛行機代・滞在場所
両家の顔合わせには、夫の両親と姉の3人が来日してくれました。
私の実家は夫の家族が泊まれるスペースがないので実家の近くのホテルに滞在してもらいました。顔合わせ後は都内の観光や買い物に出やすいホテルに滞在してました。
飛行機代と宿泊費は私たち夫婦で払うつもりでしたが義父が払ってくれたようです。
送迎
夫家族が来日した際の空港へのお迎え〜ホテル。ホテル〜顔合わせレストラン〜実家〜ホテルなど、スーツケースを持って都内の電車をゾロゾロするのが大変そうなポイントは、レンタカーを借りて送迎をしました。レンタカーは全て私の両親が手配してくれました。
お店選び
私の両親は格式ある懐石料理など和食のコースに連れて行きたかったようですが、夫と話し合って個室のある和食のファミリーレストランにしました。
和食のコースはお品書きだけで何が出てくるのか夫家族にはわからないこと、信仰で食べられない物が多かったり、短い日本滞在で好きなものを気兼ねなく楽しんで欲しかったので、写真で選べるファミレス夫家族にすごく喜んでもらえました。
私たちが利用したお店は畳のお部屋だったのでこれも新鮮だったようです。お座敷だけど年配の方向けなのかテーブル席で床に直に座らなくていいのも良かったです。
食事の費用は私たち夫婦で支払いました。
実家でのもてなし方
実家の母は「お茶菓子は?お茶は?日本茶は飲めるかしら?」と数日前からソワソワしてました。特に外国人意識は不要と伝えたかったので
『おばあちゃんに教わったように普通にお客さんとしてお迎えしてほしい。』と伝えたら、『それもそうね』と落ち着いてくれました。
母は日本茶にうるさいのですが、良いお茶とすごく綺麗な季節の和菓子を準備してくれて、母らしいセンスで夫家族も感動してくれてました。
夫家族からの贈り物
夫の家族から事前に「日本には結婚前の贈り物をする文化があるか?」聞かれ、結納というものがあること、贈り物が指定されていてマレーシアでは手に入らないことや、決まった文言があることを伝えて、私も両親もそこにこだわりはないので日本式をする必要ないと話してました。
すると、チャイニーズの伝統で結婚のお祝いの際にお嫁さんの実家に豚の丸焼きなどを贈ることを教えてくれましたが、当然マレーシアから子豚の丸焼きを持参して入国はできませんし正直なところ両親も貰っても困ってしまうので中華系のやり方も完璧にはできそうにないので私たち国際結婚でできそうなことをピックアップしてアレンジすることに。
顔合わせ当日は、夫両親から私の両親に紅包(アンパオ・現金の入った日本のご祝儀のようなもの)とお酒、夫両親から私たち夫婦にはゴールドの置き物とアクセサリーを貰いました。
私は義母から金のピアスをもらったのですが「姑の話を聞きなさい。」という意味があるようです。色んな文化があって面白いですよね(笑)
私の実家ではお茶して、贈り物を頂いて文化の違いを話したり、家族の話しをしたり穏やかな時間を過ごして、記念に写真を撮って無事に顔合わせは終了!
私の両親から夫へ贈り物(後日)
顔合わせ当日ではありませんが、チャイニーズは新婦の両親から新郎に、お財布(長財布)とベルト、長ズボンを贈ると「結婚したあとに経済的に豊かになる、永く富が続く、妻が夫に良いものを運んできてくれる」など縁起が良いとされてるようで、夫の両親からリクエストされたので、この3つは私の両親が夫にプレゼントしました。
滞在中、アウトレットに行く予定だったのでお財布とベルトそこで購入。長ズボンは私の両親は夫にスーツを仕立ててくれました。両親が選んでれて夫も嬉しそうでした。
この贈り物は、夫家族からもらう紅包から準備するのが定例のようです。
余談
結婚してから5年近く経ってるのですが、これから結婚する方の参考になればと思い書いてみました。
私たちの顔合わせの帰国はコロナが世間を賑わせ始め、ちょうど日本にもウィルスが入った直後で連日ニュースが流れてて顔合わせとしてはカオスなタイミングでしたが、顔合わせの1ヶ月後にマレーシアは2年以上続くロックダウンが始まり私も帰国できなくなり私の両親も心配したと思いますが、夫や夫の家族と会っていたので少しは安心してもらえてたかな?と今になって思います。
両家の顔合わせは簡単ではなかったですが、結婚後にそれぞれの家族の話をするときにより身近に感じながら話ができるようになったので私たち夫婦はやって良かったと思ってます!
これからご結婚されるどなたかの参考になりますように♪