術後・目覚め
気がつくと手術は終わったようで機械的な部屋で目を覚ましました。ぼんやりした意識で目に入った赤文字のデジタル時計は夜の8時半を過ぎてました。
確か、病室を出たのは4時過ぎ…。2時間の手術予定が夜8時30分!!!
『やばいやばい、これは両親が心配する!!』
手術直後のリカバリールームに居るのに、待ち合わせがあるのに寝過ぎて起きた感覚で一人慌ててました。(慌てても動けないけど)
日本の両親と直前までLINEしてたので早く病室に戻ってLINEしなきゃ!
でも、まわりに人が見当たらないし寒い…。お腹痛い…。そうだ 。手術したから痛いよね。お腹どうなってるんだろう…?なんて考えてると、
看護師さんが術後の下半身のむくみ予防?着圧靴下を履かせに来てくれたので、痛いですと伝えて、痛み止めを入れてもらい病室に戻ることになりました。
病室
『無事に終わって良かったね』病室に戻ると心配そうな顔で夫が出迎えてくれました。
とはいかず、病室真っ暗かつ誰もいない!!!
え?夫は??手術終わったばかりなのに看護師さんに『夫が待合室にいると思うので伝えてください』と私。『Ohhh…Okay♪』←とても軽いノリ。
『これ痛み止めだから痛い時はこのボタン押してね!』と痛み止めの点滴のボタンを左手に握らされ、何時間おきとか説明されたような気もするけど麻酔明けでよくわからなかった。
『何か困ったらナースコールしてね〜!』←とても明るい。
ナースコールボタンも手の近くに置いてもらい
『ご飯はあそこにあるから食べれたら食べてね♪』
↑ベッドからとても遠い場所でむしろ見えないし(笑)
一通り説明を受けたら病室に一人ぼっち…。
喉乾いたな…水どこだろ?親に連絡しなきゃ。スマホどこだろ?動けないな…。
お腹痛い。おなかすいたな…。眠い。。。
感動の再会
痛みで身動きも取れず眠りかけた頃…勢いよく病室の扉を開く音が聞こえたとともに、心配そうな顔の夫が登場
私:『おかえり』←私が言われるはずだった言葉!
夫:『体調どう?大丈夫??』
私:『うん。痛い。これ痛み止めのボタン。痛い時押すの。ご飯はあそこにあるって。両親に連絡してくれた?喉乾いた。寒い。痛い』
夫はモニタールームで手術が終わって私がリカバリールームに運ばれたことを私の両親に連絡してくれてて、両親も慣れない英語で返信してくれてて後から家族のLINE見て感動しました。
持参したもこもこ靴下を履かせてもらって、飲める温度の白湯を用意してくれて、運ばれてたお粥を食べさせてくれました。感謝。
上半身を起こすとおなかが痛かったので横になったままで、水分と食事を摂ったら少し体が温まったので私からも両親に連絡して眠りにつきました。
手術当日の夜・深夜のリハビリ
入院前に婦人科手術を調べていた時に、『術後は臓器の癒着を防ぐのにできるだけ寝返りを
すると良い』と見ていたのでできるだけ寝返りをしようとしてました。(笑)けど痛くてできない。なぜか直後の頭の中は癒着のことでいっぱいで怖くて、寝返りができないので腹式呼吸をやってました。
今思えば薬の副作用か何かで不安に駆られてたのかもしれません。
深夜のナースコール
夕飯を食べれたのが夜の9時過ぎ。麻酔で体がだるくて仕方ないので眠ります。
手術したお腹は痛みは感じるけど、具体的にどこが、どんな風に痛いのかがわからなくて、
下腹部全体が張っていて苦しいのと、初めての腹腔鏡手術で小さいとはいえ、お腹に穴を開けて、閉じた箇所が不安で仕方がなかったけど自分で見ることができませんでした。
術後用の下着などはなくて、ベッドにペットのトイレシートみたいなシートが引かれて、膣からの出血は股に吸収シートみたいな感じのが挟まれてるような感じでした。(見てないので感覚で)
眠っては起きて、痛みが出るのが怖いのでとりあえず痛み止めの薬を点滴に混ぜるボタンを押す。起きて水分を摂っては、痛み止めの薬。しばらくすると眠る。
そんなことを数時間繰り返していると
『トイレに行きたい…。』鼻には呼吸器がつけられてるし手首には点滴の管がぐちゃぐちゃしてるし一人で動けそうにないので看護師さんを呼びます。
点滴の管を外してもらって、リクライニングを起こしてもらって、ベッドの柵を下げてもらって、体を起こしてもらって抱えられながらベッドから足を下ろす。
上半身を起こそうとすると手術した腹部が痛むので、力が入れられなくて上体を起こすだけでも一苦労。
ベッドから降りて立ち上がるにもフラフラで足元がおぼつかず看護師さんと、夫に抱えられながらトイレに腰をかけるところまで手伝ってもらい用を足そうとするも、看護師さんが近くに立ってて人前で用を足す事への抵抗か?術後の腹部の問題か?わからないけど出ない。
トイレの中で立って待っててくれてるのに申し訳なくなって出ないんだけど…と伝えるも
『It’s Okay』何がOKなのかわからないけど数分座っていたら無事出ました。
出血があったので持参したショーツとナプキンを付け、看護師さんに立ち上がらせてもらい
ベッドまで補助してもらって戻ります。
手術が初めての私にはトイレ1回の大変さが衝撃でした。
生理現象
1回のトイレが大変なことを理解しても、薬のせいもあるのかやたら喉が乾きます。
目が覚めるたびに水分を摂ってるので当然トイレにも行きたくなる。
点滴を外さないとベッドから離れられないので→ナースコール。その度に看護師さんが抱き抱えてくれてトイレまで誘導。
終わるまで、トイレにいてくれます。上半身を捻れなかったので『流す』ボタンも押してくれてました。出血も多かったのでナプキン交換まで手伝ってくれてました。(本当にありがたかった。)
付き添いに関して思ったこと
今回一人で入院しようと思ってたけど夫に付き添い入院してもらって本当に助かりました!
深夜に夫も目覚めた時は、介助を手伝ってくれて、特に手術当日の夜は起き上がることも、立ち上がるのにも支えが必要で、看護師さんもいるけど、マレーシアの女性の看護師さんは小柄な子だとなんとなく申し訳なくて、、、
夫に付き添ってもらえたのは本当に良かったです。